BCPを検討するに当たって最も重要なポイントはContinuityの定義だ。Continuityは継続という意味であるから、厳密に言えばサービスを中断させてはいけないのである。災害時にサービスを中断させないようなシステム・アーキテクチャや運用保守体制を準備できる企業は数少ない。
首都圏に大地震が発生したときに、例えばEコマースで洗剤を買うか?しかし、関西地区の人は買うかもしれないが、甚大な被害が出ている中で、買えないことへのクレームは考えにくい。時間軸を大局的に捉えれば、Continuityを1日、1週間あるいは1ヵ月の中断ありと定義することができる。(屁理屈っぽいが…)こうなれば、低コストなアイデアがいくらでも出てくる。災害対策BCPはサービス中断があっても良いビジネスプランであると考えるべきである。
経営が健全であればBCPへの投資は可能であろうが、経営が不健全であるとBCP投資のプライオリティは低くなるのは世の常。いつ起きるわからない災害に対処するための投資は経営課題なのである。