今や、企業においてITシステムは不可欠であり、経営戦略にとって重要な役割を果たす。そんな重要なITシステムを管理している情報システム部門の社内におけるプレゼンスはどうか?
ユーザー企業においては本業がメインであり、ITシステムは本業を支援するツールと捉えられがちで、それを管理する情報システム部門は低くみられている。ベンダーとの要件決めにも、本業の業務を知らないシステム部門は業務部門に頭をさげ時間をとりヒアリングをすることになる。本来なら業務部門がプロジェクトをリードすべきところ、本業による繁忙をいいことに、面倒なシステム案件は全てシステム部門に丸投げとなっている。
全てとは言えないが、ユーザー企業における情報システム部門の位置付けは低いと思った方が良いだろう。では、情報システム部門はどうすれば良いのか?

①業務部門や企画部門のニーズをくみ取り、ビジネスに貢献できるIT戦略を提案することで、本業に貢献し、確固たる地位を築く。

②自社の基幹業務システムが不要となり、外部のサービスやパッケージを使うようになった昨今、ユーザー企業のシステム部門は社内のOAヘルプデスクに下野する。

③会社の方針によりITコンサルタントやシステム会社へアウトソースされることで居場所を失う。

選択肢はこれだけではないだろうが、会社の状況や外部環境により進む道は異なってくるだろう。今一度、自社あるいは自グループ内における情報システム部門の位置付けを見直してみてはいかがだろうか?

余談だが、その反動なのか、情報システム部門はベンダー企業に対して厳しい傾向があるのでは…