ほとんどの開発プロジェクトはユーザ要件やシステム要件が決まっていない中での見切り発車だ。さらには、着手も遅いし、要員も充てない状況で、コンサルや開発ベンダーに丸投げになるケースが多い。受注した側は、契約があるからものを作らなければならない。勝手に作るわけにはいかないからユーザーから何をしたいかをヒアリングしなければならない。
要件を出してくれと言えば、出てくるものはイメージだけ。コンバージョン率が高いECサイトがほしい、生産性を上げる業務システムがいいな、○×部の仕事を減らすシステムを作りたい、使いやすいグループウエアがほしい、企業ポータルサイトを分かりやすいものにしたいと言うだけ。なんのこっちゃ?!こんなんじゃ何を作っていいか全くわからない。
こんな時は、中学で習った5Wを使ってみよう。
Why 何のためのシステムなのか?
What 何をするシステムなのか?
Who 誰が使うシステムなのか?
When いつ使われるシステムなのか?
Where どこで使われるシステムなのか?
(How どうやって実現するのか ←ベンダーの役割)
常に、この5Wでヒアリングを行って、ユーザー要件を引き出すようにする。この5Wを問いかけ、ユーザ要件やシステム要件を引き出し、徐々にブレイクダウンさせる、ブレイクダウンの度に、この5Wを何度も繰り返し使用することだ!
ヒアリングに行き詰まったら、是非この5Wをフル活用してみてはいかが!