“SES(System Engineering Service)”、”初期システム開発”、“運用保守”、“機能追加・改修”の工程毎に考えてみた。
(1)SES(人材派遣や偽装請負ではない)
次工程のシステム開発を受注する(あるいは関連会社で受注させる)意欲があるなら、この工程での儲けはあまり望まず、次工程以後で儲けることを考えるべき、なぜなら、このSES工程においてユーザー要求が理解度を高めることができるからである。
この工程だけを請負うなら、儲けを乗せるようにすべきだろうが、人の稼働がベースになるので、それほどの儲けは期待できない。この工程だけの請負はよーく考えたほうが良い。
(2)初期システム開発
仕様が曖昧なら吹っ掛けて儲けるチャンスがあるが、損するリスクもある。ある意味ギャンブルとなるので、開発の背景を十分調査しておくことが肝要。仕様に具体性があるなら、儲けるチャンスは少ないし損するリスクも少ない。OJT向きのプロジェクトとして人材育成の題材にできるメリットはある。
(3)運用保守
運用保守の提案要求がシステム開発のRFPに含まれているときは、注意が必要。RFPに含まれず、開発後の契約となっている場合は、吹っ掛けて儲けられるチャンスあり。
(4)機能追加、機能改修
儲けのチャンスが十分ある。継続的に機能改修・追加をさせることで安定した仕事を確保できる。価格交渉もやりやすい。初期開発の段階で仕込んでおくとベター。開発はスポットでも、技術者の確保が必要というキラートークをふる活用せよ。
状況次第で儲けのポイントが違ってくるだろうが、こんなことも考えながら開発プロジェクトを推進してみてはいかがでしょうか?