ビル建設では、基礎、地下、1階、2階と作業進捗は誰の目にも明らかで分かりやすい。しかし、システム開発ではソフトウエアは目に見えないため、作業進捗を把握することは容易ではない。
システム開発でも建設と同じように、見える化できる管理対象が目に見えるタイミングにマイルストーンを置くことで進捗管理ができる。この時、見える化の対象(管理対象)を何にするかがポイントとなる。
例えば、ECのwebシステムでは、商品の登録/変更/削除、商品の購入/キャンセルという2つの機能を管理対象とするか、商品の登録、商品の変更、商品の削除、商品の購入、商品の購入キャンセルという5つの機能を管理対象とするかで、プロジェクト線表の作りが大きく変わってくる。したがって、マネジメント管理対象を何にするかが進捗見える化のキーポイントとなるが、管理対象を設定する際は、開発の容易性を考慮することを忘れてはいけない。
また、見える化はユーザーへの進捗説得力を増すこと、また、手戻りになりやすいUXの仕様を早い段階でユーザー確認できるといったメリットもある。