ユーザー企業の方には覚えがあるでしょう。運用保守費用や機能の追加・変更は足元をみられ価格交渉を有利な立場で進めることができなかったことがあるのではないか?
極論すれば、運用保守や機能の追加・修正のいらないシステム開発を行えば良いのである、そんなシステム開発にチャレンジするのも面白い。しかし、そうはいかないのが世の常。ではどうすれば良いか?


一つは、いかに随意契約とさせないようにするかがポイントだ。初期開発では、その調達は合い見積もり、あるいは公開調達が行われ、ベンダーに価格競争をさせることができるが、一般的に運用保守契約は開発後に行われるため、随契契約となり足元を見られ価格交渉を有利に進めにくい。従って、初期開発のRFPに運用保守の提案も含むような調達をすべきである。


また、機能開発や機能修正も随契契約となるため同様なことが言える。この随契を避けることはできないので、すべての開発を一次開発で賄うようなプロジェクトとすべきだ。最初から二次、三次開発を想定してはならない、ベンダーに付け込まれる隙を与えることになるからだ。

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